せっかくだからそのままエルミタージュ美術館見学。
しかし、何回来ても凄い。
時間があるから、いっぱい見せてもらおうと意気込んで行ったが、
入っていきなり、ある絵の前で見入ってしまった。
で、その後、のそのそと移動しながら絵を楽しむ。
結局、見たのは2階のほんの一角だけ。
疲れて帰って来てしまったのだけれど、それでも満足。
僕はレンブラントの絵が大好き。
この美術館で以前は、レンブラントの描いたおじさんの絵の前から動けなくなってしまったことがあるが、今日は、おばさんの絵の前で時間が止まった。
ちょっと歳をとった女性。
どこか寂しげなのだけど優しさがにじみ出ている。人生で辛い思いもたくさん味わい、
自分がもう若くないと言う事も痛い程分かっている。人を傷つかせる事を恐れ、人の痛みをとても良く分かってくれる。哀れんでいるのか微笑んでいるのか、僕には良くわからなかった。
彼女の手は、とても綺麗。きっととても温かく優しいんだろう。
絵には魂があり、気持ちがこもっている。
こう言う芸術が良いな〜。
自分の事見せてばっかりのバレエは嫌だな〜。
こんな絵のような優しさが欲しいな。