ビリッケツ君のいる1番窓口に行き
書類を提出する。
ビリッケツ君は、真面目そうな人である。
無言で書類を受け取り、
黙々と作業を始める。
コンピュータで僕の情報を調べ
更新の用意が出来ている事を確認すると
住民権のパスポートにスパスパと記入を始めた。
僕は、彼がノロノロと作業すると想像していたから、ちょっと拍子抜けした感じ。
心のそこで、疑っていた事を謝る。
しかし、
その時、
彼は本領を発揮したのだ!
記入の途中で、
僕に向かい、
「はい、じゃ、そこで待ってましょう。」
と言い窓口のシャッターをガラリと下ろした。
僕は、「それ来たっ!」
と、一体これから
どのくらい待たされるのだろうかと
期待と不安をごっちゃまぜにして
シャッターの閉まった窓口と向かい合い
腕時計で時間を確認する。
多分、10分位かかるのではないかとの予想する。
2番窓口、3番窓口の人は、休みを取る時以外はシャッターを閉めないので、その働きぶりを見れたが彼らは大体5分くらいでやっていた記憶がある。
まあ、ビリッケツ君だから10分くらいだろうと思ったのだ。
ところが1番窓口の彼は、
10分過ぎても戻って来ない。
ま、あまり差はないけど
13分25秒でシャッターが上がった。
5時間以上待っていたのだから2.3分なんて
大した事ないのにね。
その後は、順調に手続きを済ませ。
無事更新完了。
いや〜、
長かった更新手続きであった。
これでまたあと4年は、
ロシアに安心して住ませて頂く事が出来る。
今回の事を忘れずに、
毎日感謝を込めて生きていこうと、
切に思うのでした。