最近嬉しい事に、バレエについて話し合える人が、僕の周りにたくさんいます。
同じ時期に、全く違う場所で、「芸術とは何か?今のバレエは正しいか?日本のバレエは、どうすべきか?」について、話し合いました。
面白いのは、「200年先を見る!」という、同じ意見でした。
芸術は、とにかく時間が掛かるし、掛けなければ出来ません。
やり方は、色々あるだろうけれど、悪いのは、早く結果を出そうとする事です。
父の意見は、「ロシアには、300年の歴史があるんだ。日本は100年も無い。今から頑張ったら、200年後には、芸術のシステムが出来るかもしれない。」
その言葉に僕らは、「ははは、じゃあ僕達は、もう死んでるね。」と笑った。
すると父は真剣に 「自分が生きているうちに、評価を貰おうとするから、皆、自分の損得を勘定する。死んだ後を、目標にしなきゃだめだよ。」と言った。
また、モスクワに住む日本人の方々の中に、 国における芸術の重要性を、特に感じていて、「必要性のない無駄なものの価値」を評価してくれました。
ロシアで、日本の企業活動に携わっている方々、多くの方が、芸術を理解してくださっているのを、嬉しく思います。
「200年先を見る!」
やっぱりすぐには出来ませんね。
岩田 守弘