シーズンがスタートして、いきなりバシバシ
舞台が続く。
一昨日は、白鳥の湖。
昨日はガラ・コンサート。
今日は、昼間ムーハ・ツィカトゥーハ。
夜は、アンガラの美女。
良く考えると、おそろしいスケジュール。
でも、踊る場が多いというのは、ダンサーにとって天国である。
今年の11月に行われる、バレエ・フェスティバルに、ボリショイからあるバレリーナを招待した。僕が大好きなバレリーナだ。
今は、海外公演でミラノにいる。
「嬉しい、嬉しい!とってもとっても踊りたい!」と言ってくれ
スケジュールを確認して連絡をくれる事になった。
2日間たち、状況を報告してくれる。
「このフェスティバルの2日後にボリショイで初演があるの。だからもしかしたら、難しいかもしれない。」
とても残念だ。彼女は、数少ない僕の大好きな踊りを踊るバレリーナだから。
有名でも嫌な踊りを踊るバレリーナは、呼びたくないのだ。
「返事をありがとう。とても残念だけど、また、絶対招待するからね。」と僕は返事をした。
すると次の日、彼女からまた連絡が。
「もうちょっと待ってて、本当にとってもいきたいの。行けるかどうか、
もう一度確認したいから。」
ボリショイでの初演を控えているのに、この情熱!
いつも思うのです。
踊りには、その人の全てが見えると。
舞台では、嘘をつく事は出来ないと。
まあ、嘘つきが好きな人もいるだろうから
なんとも言えないですが、
心が洗われるような踊りがやっぱり良いですね。
それが芸術ですから。