さらにのんびり。
モンゴル現象は、果てしなく続く。
まるでこの広大な大地がどこまでも続くかのように、、。

昨日、2次審査が終わった。

児童部門の審査が終わる。
どうやらこの部門は2次審査が決勝で、
これで結果が出るということが、
その日分かった。

「そうか、子供はこれで終了か、、。」

と、思いきや、次のジュニア部門の審査が始まる時、さらに新情報が入ってきた。

どうやら、どうやら、この部門もこれで終了なのだそうだ。

ひや〜〜!

ということは、明日の第3次審査はシニアのみか、、、。


と、ここで強烈な情報が僕の耳に入ってきた。


まず、僕が質問。
「明日の審査は何時からですか?」

「明日は、表彰式ですよ。」

「あれっ? 3次審査は?」

「3次は、表彰式と、ガラ・コンサートです、
明日は、クラシックの審査はありません。」

へっ! 

ということは、、、

3次とは、表彰式のことだったのか。
このコンクールは、2次で終わりだったのか。

では、この日の審査が終わったら僕は帰っても良かったのか。

僕は、次の日に大切なイベントをウラン・ウデに残してきているのだった。
もし帰れるのなら、手伝うことができたのであった。



僕は大変に往生際の悪い性格である。
まだ、間に合うかもしれない。


「今日の、夜のバスか汽車で帰ることはできますか?」


劇場の人に調べてもらう。


しかし、バスも汽車もダメであった。

次の日の、早朝の汽車も調べてもらったが、こちらも残念ながらダメ。

しかし、しかしまだ最後の手段が残っているらしい。


ヒッチハイクだ!


バス停に行って、ウラン・ウデに行く人を探すらしい。

「ウラン・ウデ行く人いますか〜〜?  ウラン・ウデ行く人〜〜?」
とバス停で叫ぶのだ。

こうなったら、恥も外聞もない。
僕は、帰りたいのだ。

しかし、ここで僕にさらなる難関が襲う。

審査終了後、審査会議がめちゃくちゃ長引いた。

もめた原因は、振り付け賞を与えるか与えないかだった。

なぜ、こんな議論になったのかというと、
振り付け賞を与えてくださいという情報を審査員に告げられたのは
審査が終わった後だからだ。
「そんなの聞いていないから、できない。」
とある審査委員。
「多数決とって決めれば良いんでは?」
と違う審査委員。
「インターネットの参加要項の中には出ていましたよ。」
という審査員も。

審査会場では、モンゴル語、ロシア語、英語、中国語が行き交い、
全然まとまらない。
だいたいこういう時って、
なぜかみんなエキサイトして人の話を聞かない。
それぞれの言語で言っているから、
今、何を誰が喋っているのか分からない。
同時に、皆がそれぞれ違う内容を喋る。
だから、違う質問に対して違う答えを言い合う。
そして、おんなじことを何べんも繰り返すことになる。
何が困るかって、まとめる人がいないこと。
だから、お互いに分からないからさらに興奮してくる。
結構偉い先生方なのに大人気ない。
僕も含め、まるで子供のケンカだ。

でも、みんなそれぞれの意見は、とても正しい。
しかし、まとめる人がいないと結論が出ないのだ。

そこで審査員の年上の先生(ジャイアン的存在)が一喝する
「審査員長の意見だ!審査員長を尊敬しろ!」
この人も、いい加減頭にきているから、少しぶっちぎれているようだ。

そして審査委員長の言葉。
「いい作品なんて無い!振り付け賞は無し!」

もうめちゃくちゃである。

審査委員長は、モンゴルのバレエを作り上げた偉大な人だ。
この劇場ができた時からやっている方。
モンゴルバレエの創始者。
1993年に僕がモスクワ国際バレエコンクールに出た時も審査員をしていた方だ。
ソビエトバレエを知り尽くしている方だ。
しかし、モダンや、コンテンポラリーを知っているのだろうか?

もちろん僕らは、審査員長を尊敬している。
心から尊敬している。
だからと言って僕らの意見が間違っているのであろうか?
多数決も取らずに決めるのだろうか?

しかし、モンゴルは、伝統の国である。
長老のお言葉は、絶対なのだ。

まあ、僕はまだ尻の青い若造なのだ。
きっとそのうち分かる時が来ると思う。

僕が思うには、いちばんの問題は、
事前の情報が行き渡ってなかったことかな。
それにしても、
ちゃんとまとめれば良いだけの話なのですけどね。

そんなことで、ぐちゃぐちゃもめているうちに
時間が経ってしまった。

でも面白いことに、終わった後はみんな和気あいあい。
なぜかおかしくて、ゲラゲラ笑っている。

モンゴルは、本当に良い所だ。

審査員室を出て来ると、みんなが聞いて来る。
「すごく白熱した会議だったようですね。」

しかし、僕はそれどこでは無い。
ヒッチハイクをしなければならないのだ。

だが、僕の願いもむなしく消される。
「もうこの時間は誰もいないよ、、、。」
とアルタン君が言う。

そうか、残念だ。

往生際が悪い僕だが、諦めは良い。

仕方がない、開き直ろう。

ということで、僕はまだモンゴルにいる。

のんびりとした時間は、至福の時である。

モンゴル現象が体の隅々まで行き渡っている。

c0151783_12325766.jpg













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by ibashika201107 | 2018-06-01 10:56 | Comments(2)
Commented by ちょん at 2018-06-02 22:05 x
開き直りの境地まで、オドロキと自分にいい聞かせる事と、心の修行ですね💦

馬に乗ってるお姿、素敵です(≧∀≦)
さすが軸が綺麗☆☆☆
Commented by Fado at 2018-06-05 22:35 x
怒涛のモンゴル現象は続いていますね。
3次ではなくて第三部だったのですね。
それにしても白熱した審査だったのですね。

騎乗の岩田さんの胸の筋肉が美しい限りです。
見とれてしまいます。

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岩田守弘のオフィシャルブログです。
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プロフィール
1970年10月6日生まれ。
天秤座☆
血液型O型
神奈川県横浜市出身。
妻、娘二人の4人家族+猫
趣味は合気道。


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