開催式は2時間遅れて始まった。
2時間くらい待たせられると、疲れを通り越して超リラックスモードになるという事が分かった。待っている人々はお互いの疲れを共有しあい、また、何にもやる事がないので話しを始める。しかし、ここにいる方々はそれぞれの世界でトップの人達。話しが面白いし為になる。有意義な待ち時間。
2時間だから、普通だったら、もうイベント自体が終わっている時間だ。
そこからのスタート。
でも、不満は全然ない。
それどころか、僕はいよいよ始まる歴史の一瞬にワクワクする。
舞台上に安倍総理大臣とプーチン大統領が現れる。
お二人は、お互いに尊敬しあい、そして今後の日露の友好の発展を願う。
スピーチがあり、コンサートが始まる。
普通は、途中で帰ってしまうプーチン大統領だがこの晩はコンサートの最後まで観劇されていた。安倍総理大臣と何か話しているみたいだった。何を話しているんだろう?
コンサート終了後、パーティーがボリショイのベートーベンホールで行われた。
このようなパーティーに、プーチン大統領が参加するのは、とても稀な事らしいが
この日は、安倍総理大臣と共に出席された。
近くで見る安倍総理大臣とプーチン大統領。
どちらもとてもお優しい人という印象を僕は受けた。
それは、きっと両国がこれから仲良くしたいという雰囲気に包まれた場であったので、僕は強く感じたのかもしれない。
このイベントを支えてくれ作ってくれた多くの方が、心から良いものにしようとしてくれたおかげなんだろう。
日露の素晴らしい友好がこれから始まる。
僕は、一人の人間として、とってもとっても嬉しかった。