60年の時が経ち
今、シベリヤの町の日本人が建てた劇場にて、日本人とロシア人が仲良く助け合い一緒にコンサートを行ったという事を当時、想像する事が出来たであろうか?
それは、小さい規模とか大きな規模とかの問題ではなく。
芸術に国境は無い。
でも、60年前に政治的に問題を解決してくれたおかげで僕らは友達でいる事が出来る。そして夢を追い続ける事が出来る。さらに美しいロシアの女性と仲良くなっちゃう事もありえる。
うしし。
という事で僕は、めちゃくちゃ感謝をしているのです。
そういう事を考えていると、どの様な形か、どんな規模かは分からないけれど、何十年かあとの人達の為に少しでも良い環境になるように願いながらやったらもっと面白いと思うのです。
押忍。
さて、明日は、ジゼルというバレエを上演するのですが、
ジゼルとミルタとペザント・パ・ドゥドゥの
大役をいきなり日本人の3人の女性が一緒にデビューする事に。
怪我人が出たりしてたまたまこうなったのですが、僕としては大変に嬉しくそして誇りに思うのです。なぜなら彼女達は日頃から常に努力をし続け、そしていざという時にちゃんと用意が出来ていたからなのです。もちろんまだまだこれから成長できる余白はあるので、先は楽しみ。という事で明日は彼女達の幸運を祈ります。
これが何年か後に、どのような影響を与えていくのかだろう。
ソファーに寝っ転がりながらそんな事を考えています。
外はマイナス2度。
シベリヤ。
そろそろ冬が来る。