元ボリショイバレエのスター「”スタニスラフ・ヴラソフ”の夕べ」に行ってきた。
この人は、デュエットの神様と言われた人で
その超絶技巧は言葉にならないぐらいに凄い。
昔の映像が沢山映し出され、その凄さに皆開いた口が塞がらないぐらいだ。
でも、よ〜〜〜〜〜〜く見ていると
この人の踊りは、そういう事ではないのだと思えて来る。
女性を大切に扱う彼からは、
優しさと本当の意味での男らしさが滲み出ている。
力任せに女の人を投げ飛ばしたり、捕まえる訳ではない。
ただ、あまりにも現実的ではないぐらいの力があるから
あそこまで余裕があるのかもしれない。
とにかく、今まで
い〜〜〜〜〜〜〜〜っぱい
踊りを見て来た僕でもあんなものは見た事がない。
ま、女の人も凄いというのはあるだろうけど、、。
そんな事を考えながらちらっと思ったのは、
「あれっ、こういう踊りって今は見ないな〜。」
ということ。
凄い事をやるとか、そういうことじゃなくて
こういう踊りっていう事。
話は変わるけれど、
ヴラソフという人は、有名なダンサーだっただけではなく、
昔から撮影にも凝っていた。
そのお陰で大変に貴重な映像も残っていた。
今日は、そのうちいくつかの映像が放映されたが
その中の一つにボリショイバレエが初めて海外公演に行った時の
映像があった。
1956年のロンドン公演だ。
スクリーンにはウラノワの踊りが映し出された。
ジュリエット、ジゼル、レ・シルフィードなど。
そして、この踊りを見た後、
僕は残念ながらがっかりした。
感激とショックが同時にじわじわと込み上げて来た。
その踊りは僕の心の底を揺さぶるものだった。
多分、僕だけじゃなく見ていたお客さんの多くの心も揺さぶっただろう。
(でもバレエ学校の生徒達も見に来てたけど、何人かは携帯電話に夢中になっていていたみたい)
さて、何ががっかりしたのかと言うと、
僕らはバレエを踊っていると言うけれど
全然違う事をしているのだという事、、。
踊りって、絶対形じゃないんだって事。
いや、
はっきり言って形も良い。
でも、形は心を表す方法であって、
目的、内容が最重要だって事かな。
うん、あれを本物で見たら人は泣くだろうな〜。
魂とか道徳とかって分かりづらいのかもしれないけれど
そういうことなのかな、、、。
え〜、、
興奮して長くなっちゃいましたね。
こういうかちかちな話はつまらなかったかもしれませんね。
ごめんなさい。
このぐらいにしておきます。
もう寝なきゃ。
おやすみなさい。
あ、そうだ、、、
無事、今日も警察に捕まらずにすみました。
ははは、捕まったらこんな事書いていられませんけどね。
”スタニスラフ・ヴラソフ”