昨日ボンダレンコ先生のお葬式が終わり、
車で家に帰る途中に電話がなった。
電話はアキモフ先生からで、
「明日の稽古に、行けなくなったから代わって欲しい」と言われた。
僕は遅刻の達人なので、先生は「遅れないよう気をつけて」と念押しした。
今日は土曜日で道が空いているので車で劇場に行った。
劇場に到着したのは稽古開始5分前。
大急ぎで着替えて、ギリギリセーフ!
ダンサーはあまり多くなかったが、
やる気満々の若手がそろっていた。
その中の70パーセントがボンダレンコ先生の教え子。
ソリストや国際コンクール入賞者がそろっている。
全員、昨日のお葬式で一緒に涙を流した連中だ。
稽古をしながら皆を見て、
僕は先生が生き続けている事を確信した。
皆の体の中で生き続けている。
稽古は真剣そのものだった。
そして皆それを心から楽しんでいた。
素晴らしい稽古だと僕は感動しながら見ていた。
稽古が終わった後、僕は友達に「客を入れて見せてあげたいぐらいの稽古だった」と言うと、
「入場料をもらおう。」と言って笑った。
やっぱり先生は僕らの心の中にも生きていると思い、
僕も一緒にゲラゲラ笑った。