テレビ撮影
ロシアのテレビ局のトーク番組に参加しました。
テーマは 「食、グルメは芸術か?」でした。
電話で依頼があった時、僕は、すぐに「芸術です」と答えたのですが、(自分では、レストランなんてめったに行かないのですが、日本の親友が、ご馳走してくれたものは、まさに、芸術だったのだ!)どうも、テレビの人は僕に、「芸術ではない」という立場になって欲しかった様でした。
一日考えて、「食、グルメは芸術ではなく、道徳です。」と言う事にしました。
結局、話はそこまで行かず、ロシアの日本食ブームや、日本の魚は美味しいから、皆さん日本に来てくださいね。なんて言っているうちに、終わってしまいました。
両親は、言葉が分からないのに、眠らずに良く見ていました。(この日は、朝からクレムリンの博物館とプーシキン美術館を見て、疲れていたのに。しかも外はマイナス7度でした。)
まー、有名な人とも会えたし、面白かったな。
僕の名前をモリヒトって呼ばれちゃったけど・・・。

岩田 守弘
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# by ibashika201107 | 2008-02-22 00:00 | モスクワ生活 | Comments(1)

イオシカルーオラ (その2)
イオシカルーオラの冬のフェスティバルは、今回で10周年です。

ボリショイのプリンシパルであったコンスタンチンーイワノフが、故郷に帰り、この地でバレエを繁栄させています。
彼は、僕がモスクワのバレエ学校に留学していた時の1年後輩です。
その後ボリショイに入ってどんどん成長し、プリンシパルになりました。
たくさんの主役を踊っていて、これからと言う所で、故郷のバレエ団の芸術監督になりました。
ある時期、彼は、ボリショイとイオシカルーオラの両方の仕事を、両立していたのだけれど、芸術監督の仕事が忙しくて、活動の場をイオシカルーオラに移す事にしました。
ボリショイのソリストから離れるのは、惜しいと思われるけど、彼の才能と希望はもっと大きく、それを実行しました。
バレエ団を盛り上げ、バレエ学校を創り、故郷にプロのシステムを創り上げました。
今シーズンは初めての卒業生を出し、システムが軌道に乗ってきた感じでした。
人々の事を考え、そして正しい方向付けをするのは、大変な事で、誰にでも出来る事ではないと思います。
彼は周りの皆から、尊敬され慕われ信じられています。
僕も彼を尊敬している中の一人です。

そのほかに、もう3つ驚いた事がありました。
その一つは、彼の周りの助手が、いつでも彼をサポートしている事です。
彼より先に劇場で働いていた先輩達が、一歩二歩引いて彼を助けています。
そういう人達を見ると、本当に素晴らしいなーと思います。
もう一つは、すっごく大切な事、それはスポンサーですね。
ここでは、国!まず、大統領が、経済的にも、内面的にもすごく応援しています。
現在は、すごく立派なオペラハウスを建設中です。
すごいな~~~。
最後にビックリして嬉しかった事。
このバレエ団に、日本人の女の子が一人、働いています。
小池沙織さんといいます。
彼女はペルミにバレエ留学して、その後サンクト・ペテルブルグで、今はイオシカルーオラでバレリーナとして活躍しています。
今回、一緒にパートナーを組ませてもらいましたが、話しているうちに分かった事は、なんと彼女は20年前、僕の両親のバレエスクールでバレエをはじめたそうなのです。
両親の仕事の関係で、遠くに引っ越してしまったのだけど、まさか、こんな所で逢えるとは思いませんでした!
やっぱり世界は狭いな~。

コンサート自体はとっても良かったと思います。
一緒に行ったボリショイの友達とは、ソビエト時代に、この様なコンサートは沢山あったのに、この頃は少ないから、もっとやれば良いのにね。と話しました。
自分自身の出来は、悪くはなかったけど、今回はイマイチでした。
技術はちゃんとやったのに、心に響くものが??
あぁ~~踊るって難しいな・・・。
さあっ、また一からスタートだ!
とりあえず、イオシカルーオラの皆さん、ありがとう!
とっても、楽しかったです。

岩田 守弘
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# by ibashika201107 | 2008-02-21 00:00 | バレエ日記 | Comments(3)

イオシカル-オラ
ロシアの中にあるマリエル共和国の首都、“イオシカルーオラ”は、モスクワから寝台車で15時間で着きます。
僕は、この旅の時間がとても好きで、何にもしないで、ただひたすらボケーーーッとしています。
寝台車の窓から見る景色は、雪の中に立つ白樺と松だけの森が、流れていくのです。
両親と話をしたり、食堂車に行ってみたりしてるうちに、外は暗くなり僕らは寝る事になりました。
次の日の朝、7時20分に到着しました。
劇場の人が、迎えに来てくれて、ホテルへ。
ホテルは、中心地からかなり離れた自然の豊かな所で、とてもリラックス出来て、大満足でした。
到着して朝食を済ませ、その後昼食までの時間を利用して、馬ぞりに乗って、ボルガ川まで散策しました。
建物と景色が、まさに銀世界のおとぎの国の様です。
良い気持ちで帰ってきて、昼食を食べていると「去年の11月に中心地によいホテルが出来たのでそこに移動します」と言われて、又、出発する事になりました。
去年から建築がとても盛んになり、中心地の町並みが一変して綺麗になったそうで、あそこに、何が建ったとか、ここに、何が建ったと皆嬉しそうに説明してくれました。
ホテルもその中の一つでした。c0151783_203916100.jpg
新しいホテルは、大理石のホールや、部屋の広さ、設備、従業員のサービス、これもまた大満足でした。
地方に行くと、自分の心が洗われる様な人々に会える事が多くあります。ここでも、そうでした。
自分の損得も無く、虚栄も無く、とにかく人に良くしてあげよう、という優しい気持ちが、体中から表れていました。あぁ~、いいな~!“イオシカル-オラ”
次回へ続きます。

岩田 守弘
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# by ibashika201107 | 2008-02-20 21:01 | モスクワ生活 | Comments(2)

両親とバレエ
今回は、地方公演の事を書きたかったのですが、先に両親とバレエについて書きます。

妻のオリガは現在、バレエ大学院で『日本のバレエにおけるロシアバレエの影響』のテーマで研究中です。
資料を色々探して、論文を書いています。
ロシアにいるので、日本人のバレエの先生方に、なかなか話を聞く機会が無いのですが、今モスクワに来てくれた両親は、絶好の話役です。
父は、私達の問いかけに、どの様にして日本にバレエが伝わったか、(ちなみに去年は、日本にボリショイが初めて来て、50周年、今年は、日本にバレエ協会が出来て50周年だそうです) ロシア人教師の素晴らしい教え方や(父はボリショイの名教師ワルラーモフや、メッセレルに師事しました)有名な日本の先生方が、どの様にして勉強されたかなどを、話してくれました。
生徒の中には、ちゃんと心で受け止める事が出来る人や、上辺だけで分かったような事を言う人もいたそうです。
組織の生い立ちなど、裏話も色々聞かせてくれて、僕もオリガも興味深々でした。c0151783_1950475.jpg
話の内容は、あまりの複雑さ、ドラマチックさに、ちょっとショックを受けましたが、でも感動も覚えました。
今のエンターテイメント化したバレエとは、正反対のバレエ人生。
こんな話を聞かされたら、「これが、僕の教わった事だ。」なんて大きな声では、言えなくなっちゃった。
父の話で、面白いのは、「これは運命だ!」と感じる事が沢山あった事だそうです。
話をしている両親の目は、楽しそうです。
でもときどき、瞳の中に悲しみがちらほら。
お父さん、お母さん、僕は心から尊敬しています。

という事で、イオシカル-オラ(地方巡業)の事は、ちょっと待ってて下さいね。
向こうも、とっても面白かったですよ。

岩田 守弘
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# by ibashika201107 | 2008-02-19 20:11 | モスクワ生活 | Comments(1)

両親との会話
一年半ぶりに会った両親は、相変わらず元気で、僕は嬉しくて安心しました。
日本との時差があるし、長旅の後なのでと心配したら、
「JALで来たから、全然疲れていない。」
と上機嫌の様子です。

モスクワに着いてそのまま、「ハッジャー・ナスレディン」を見に劇場に来てくれました。
古典ではない新作バレエですが、楽しめたらしく、
「子供でも大人でも、楽しめるのは良いね。」
と素直に喜んでいました。

両親が、モスクワに来る事自体久しぶりなので、町の変わり様にびっくりしていました。
道が良くなった事(以前は道の至る所に大きな穴が開いていたので、どこに穴があるか全部知っている!というのは、モスクワの道の事を良く知っているという表現があったぐらい。)
町が明るくなった事や人々がすごくおしゃれになった事、運転のマナーが良くなった事!?
建物が増えた事、物価がすーーーーーーっごく高くなった事や浮浪者を見かけなくなった事。
などなどに、驚いていました。

父も母も、本当に芸術が好きな人たちで、モスクワで楽しみにしていた大きな事の一つは、芸術に触れる事です。
今はダンサーの体型がすごく良くなり、技術も上達し、まるでそれが素晴らしさの全ての様に、言われる事が多くなってきましたが、「そんなのは大嫌い!」と両親は、はっきり、言います。
「そうだ、そうだ。」と僕も同意見です。
これから滞在中に、なるべく多く、形ではない素晴らしい物などに触れさせてあげて、心に残ればなぁと思います。
でも、そういう物は、 どんどん少なくなっていくなー。

明日から両親とロシアの地方に公演に行ってきます。
モスクワに帰ってきたら、報告しますね。

岩田 守弘
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# by ibashika201107 | 2008-02-13 00:00 | モスクワ生活 | Comments(3)

ハッジャ-・ナスレディン
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昨日の公演は、お客さんと一つになれたと感じました。
踊っていて一番うれしい瞬間でした。
ダンサーの皆と気持ちが通じ合い、素晴らしい音楽に包まれ、そして、お客さんと一緒に一つの空間を作りました。
昨日のお客さんは、素晴らしかったです。
僕らダンサーと共に、喜びや、悲しみ、愛、平和を感じていたのが分かりました。
幸せな時間だったと思います。
又踊りたいな、ハッジャ-・ナスレディン!!

岩田 守弘
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# by ibashika201107 | 2008-02-12 00:00 | バレエ日記 | Comments(2)

2月10日の「バヤデルカ」
バヤデルカ(ボリショイ新館)の主な配役は下記の通りです。

ニキヤ:スヴェトラーナ・ザハロワ
ガムザッティ:マリア・アラーシ
ソロル:ニコライ・ツィスカリーゼ
黄金の像:岩田守弘

たくさんのご来場があり、岩田さんのジャンプなどで「お~」というどよめき、「ブラボー」の声、なりやまない拍手と、とても好評でした。

岩田守弘オフィシャルファンブログ事務局
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# by ibashika201107 | 2008-02-11 18:00 | お知らせ | Comments(2)

黄金の像
僕なりに良い出来だったと満足しています。
この役、とても大変なのは踊りだけではありません。
体中、黄金色ですが、金の塗料を塗るのでは無く、皮膚呼吸出来ないわけでも無く、実は大変なのは、洗い流す事なのです!
(金粉をオイルで溶いたような物を塗ります)

まず最初は、お湯で洗い流し、その後石鹸で何回も洗い、ナイロンたわしでゴシゴシ洗います!c0151783_222013.jpg
シャワー室に閉じこもり、30分以上ゴシゴシ!
始めの5分くらいは、わっせわっせと洗う事に集中します。
その後、いろいろ考え始めるんですね。
今日は、こんな感じです。
「あーやっぱり、踊れるって幸せだなー。でも、やっぱり僕も年を取っていくしなー。何歳まで踊れるのかな?50歳になっても踊っていたいな。その歳になっても、こんなに体が動いたらスゴイだろうな。でも振り付けもしたいし。振り付けするとしたら、それに専念しないとだめだし・・・。踊らなくなったら、僕は必要とされる人間だろうか?あーやっぱり踊れるのって幸せだ!」
それも20分を過ぎると、どうでもよくなって、とにかく頑張って体を
ゴシゴシ!
そして30分ぐらいしたら「もうダメだ」と切り上げ、頂いた綺麗なお花を抱きしめて家に帰り、服を脱ぐと・・・体の何箇所かにが・・・。
・・・・・。」

バヤデルカは僕の大好きなバレエの1つです。

岩田 守弘
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# by ibashika201107 | 2008-02-11 17:00 | バレエ日記 | Comments(2)

ボリショイの宝
今回は、2/10“バヤデルカ”の黄金の像(ボリショイ)と、2/11“ハッジャーナスレディン”(モスクワバレエ)のリハーサルが、同時に開始です。

黄金の像は、僕がボリショイに入って、一番初めからお世話になっている先生に、いつも指導してもらっています。
この先生は、絶対表に出ない人で、バレエの世界でもたずさわった人にしか、知られていません。
どんな世界でも、素晴らしい物を作り上げる縁の下の力持ち的存在がいるように、ボリショイも例外ではありません。
先代から教えられたものを受け継ぎ、自分達の経験を通し、伝統として次の世代に教えていく。
まさに、この先生方が縁の下の力持ち的存在なのです。
ボリショイが素晴らしいのは、才能のあるダンサーが多いからとか、 国が援助し、規模的に大きい(組織、建物などが本当にきい!!)とかだけでなく、本当に芸術を愛している人達が、自分の損得無しに頑張っているからです。

先日、その先生が用事で来られず、代わりに最近まで踊っていた先輩が、教えに来てくれました。
その教え方は、今までの伝統を大切にした心の通った指導でした。
良かった!!
まだまだ、ボリショイの宝は受け継がれています。

岩田 守弘
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# by ibashika201107 | 2008-02-09 00:00 | バレエ日記 | Comments(2)

もうすぐ春!?
2月のモスクワは、寒さが一番厳しい時期ですが、今年は、ちょっと暖かめです。
0℃前後を、あっちに行ったりこっちに来たり。
僕は毎朝7時半、長女マリヤをバレエ学校に送りに行きますが、12月・1月は外が真っ暗でした。
しか~し、今日外へ出てみると、空がうっすら明るくなっているではありませんか!
うーーん 嬉しい!
そして、夕方5時、次女ありさを、英語の勉強へ連れて行く時も、いままでは暗かったのに、今日は明るい夕方です!
c0151783_1112785.jpgこれで一ヶ月、二ヶ月を過ぎると、 段々と雪が溶けて日差しが強くなってきて、葉っぱが目覚めるのです。
人々の表情も、どんどん明るくなっていきます。
冬真っ最中なのに、もう春を夢見ている僕です。

写真は僕の家の側です。

岩田 守弘
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# by ibashika201107 | 2008-02-08 00:00 | モスクワ生活 | Comments(2)


岩田守弘のオフィシャルブログです。
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プロフィール
1970年10月6日生まれ。
天秤座☆
血液型O型
神奈川県横浜市出身。
妻、娘二人の4人家族+猫
趣味は合気道。


■おことわり■
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