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コンクールについて


この頃、やる事がたまってしまっていて、
ちょっと頭が混乱中。

でも大丈夫。

今日は、休日なので気が休んで少し落ち着いてきました。

ふむふむ。

え〜、今回はちょっとかたい話です。
コンクールについて。
これは、相当に難しいテーマです。


さて、僕は、コンクールを通して成長してきたところもあるし
賞をもらった事で道が開けた事もあるし、
いろいろな人と出会う事が出来た事もあるし、
こうして審査員として仕事をさせてもらえている事にも感謝をしているのですが
それでもバレエのコンクールというのはどういう事なのかを考えざるをえません。

反論もあると思うし、僕が間違えている可能性もあるのを十分承知なのですが
それでも書かせてもらいます。

バレエのコンクールは間違っているのではないかと。

踊りに点数をつける事、、、、、?

ダンサーに順位をつける事、、、、、?

僕は根本的に、これ自体に疑問を持ってしまいます。
もちろん技術、体型、柔軟性、基礎、リズム感などの目に見えるものは
ある程度点数のつけようがあるかもしれません、
でも、それによって順位が決められてしまうのです。
順位が決まってしまうと一般の人々も上位の人が優秀だと評価します。
ダンサーは優秀になる為に努力をしているので、
コンクールで賞を取れるような目に見えるところだけを目指す踊りになってきてしまいます。

もう踊りやニュアンスなんてどうでも良いとでも言うように、、。

もちろん中にはとても踊り心を持っている子もいますが、、。

でも、残念ながら大半のダンサーは技術を中心に偏った踊りを続けていかざるをえません。

バレエは、点数のつけられないところを求める芸術であるはずです。

目的と方法が入れ違ってしまっているのではないでしょうか。

踊る事、心、感情を表現する事、、、これが目的で、
技術など、ここでけ書き上げた点数のつけられるものが方法。

僕は、そう思っているのです。


又、今度書きますが
この問題は、もういろいろなところで歪みも出てきています。


とりあえず、今日はここまで。
では。
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by ibashika201107 | 2014-04-28 00:22 | Comments(4)

稽古が出来なかった理由
今回で3回目。
ペルミのバレエコンクール
アラベスク”
を審査させてもらって毎回感じる事が多い。
感じる事と言うか、考えさせられる事。
もしくは、考えずにはいられない事かな?

コンクールには、いくつかとても良いところがある。
その中の一つには、
コンクールに集まってくるいろいろな人と会える事がある。
今回も沢山の人と会えた。

そして以前は、先生方の話がとても為になるので強烈に勉強になると喜んだ。
今回は、それに加え同世代の友達達の考えがとても刺激になった。

現在、僕の世代は、ダンサー生活を終え
いろいろな劇場でバレエ団の芸術監督になったり、
先生になったり、バレエ学校の芸術監督になったり、バレエ学校の先生になったりしている。
ということで、もう踊っている人は少ない。

その中で今回の審査員に、教師や芸術監督になりながら踊っている人が
僕を含め4人。
グルジアのアナニアシビリ、チェリャービンスクのプリデエーエナ、日本の齊藤友佳理さん。
皆僕より年上。
(アナニアシビリは特に凄い)
しかも、毎日練習している。
コンクール中も朝皆で集まって練習していたらしい。

素晴らしいね。
(練習の鬼だね!)

でも今回、僕は残念ながら全然練習が出来なかった。

それには、理由があるのです。

それはコンクール開催時期間際になって
風邪を引いて高熱でダウンしていた時の事。

多分、ウラン・ウデでバフチサライの泉の初演を終え気が抜けたんだと思う。
風邪でヒーヒー言っている時に電話が掛かってきた。


「もしもし?」(ロシア語で)

「はい。」

「ウラジミール・ビクトロビッチだ。」

「あ〜?どこのウラジミール・ビクトロビッチ?』

僕は、何じゃこの人は?と思いながら返事をしたが、、

!!!!!!!!!

気が付いた。

ワ、ワ、ワ、ワシーリエフだ!

「はい!こんにちは!!!」

(携帯を手に冷や汗、、)


「以前、ヴィソッツキーの曲で踊りがあったんだけど、あれをコンクール開催のコンサートで踊れる?」

「えっと、あれは、ロブーヒンが踊っていて僕は踊った事がないんです。」

「そうか、じゃロブーヒンに聞いてみよう」


そして、偉大なるウラジミール・ワシリーエフは電話を切った。

ウラジミール・ワシリエフというのは、ロシアバレエの黄金時代を築きあげた、
伝説的で今世紀最大のダンサーの一人。
僕もそうだけど多くの人が踊りの神様と思っている人。
僕がボリショイにはいった時のボリショイ劇場の総裁。
ペルミのコンクールでグランプリをもらった時の審査委員長。
ギティスというバレエの大学の卒業試験の時の試験官長。

もう、凄いが100個付いても足りないような人。

その人からの電話である。
、、もう、声が震えちゃう、、。


で、少しいてまた彼から電話があった。

「ロブーヒンはボリショイで忙しいからだめみたいなんだ、自分で踊れるか?」

「、、、あ〜、、、」

しかし、僕は風邪でダウン中である。
しかも、この頃全然稽古をしていない。
しかも、コンサートまでの時間はあまりない。
しかも、この作品は踊った事がない。
しかも、曲があるかどうかも分からない。
しかも、振付けを全然覚えていない。

、、、、しかもだらけである。

で、、

「踊ります。」

僕は、

答えた。

踊りたいのだ。

何をおいてもそう思ったのです。

しかも、このコンサートは、
かのバレリーナ、マクシモワの記念のコンサートなのである。

ロシアバレエを心から愛する僕としては、こんな誘いを事をる事はできないのだ。

粉砕しても良い。

あたって砕けろだ!



翌朝、飛行機に乗ってへろへろでモスクワに到着。
家族は僕の帰宅をとても喜んでくれたが、
妻は厳しい。
「稽古をしなさい。」


、、、はい。

そうだな、、ちゃんと稽古しなきゃな、、。

僕だって分かっているのだ。


しかし、その前にコンクール”アラベスク”とは
別の子供のコンクールの審査員長として
すぐにペルミに行かなくてはならない。

ペルミで審査を何日間かして、再びモスクワへ。
この間やっぱり稽古はしていない。

モスクワに帰ったら妻にリハーサルをしてもらおう。
そうとう厳しくしごかれそうだけど、、、。

ビビりながら、モスクワに再び到着。

そして、リハーサル。

でも、僕の予想とは違い、妻は優しく指導してくれた。

だって、病み上がりでしばらく全然稽古してなかったし
初めての作品だしで、とにかく体力が持たないのである。
4分48秒の作品なんだけど、1分ぐらいでダウンしちゃう。
しかも始めの30秒は立っているだけなのに。

妻の目には「かわいそうに、、」と書いてある。

僕は、ぜーぜー息が切れちゃって動けない。

でも、今日は、とにかく途中で曲を止めながらでも最後まで順番を覚えないといけない。

妻は、「明日になったら大丈夫よ」と慰めてくれる。

でもって、次の日。

完璧とは言えないが相当に体力回復している。

ナイス!!

サンキュー、マイ、ワイフだ!!



しかし、次の日、、

調子に乗った僕が悪かった。


体力が大分回復したのでボリショイに稽古に行ったのだ。

ボリショイでは、久しぶりに再会した友達が喜んでくれ、
稽古でハッスル、ハッスル、イエーイ、イエーイ、してしまった。

と、その時だ、、

股に異変を感じたのは。
(股とは、股間の事ではありません)

内股の筋肉。

稽古をしながら「なんか、痛いな〜。」
と思っていたのだが、

「むむ、気のせいだ。こんなのは気合いで吹き飛ばすのだ!」
と根性で稽古。

これがいけなかった。

次の日、、、

歩けないぐらいに股間がいたい。

ちがう!

内股の筋肉です!

でもしょうがない時間は残酷にも刻々と過ぎて行く。

出発の時間は、冷ややかに近づいてくる。

で、仕方がない内股が痛い僕はヤジロベイのようになって歩き
飛行機に乗り一路ペルミに。


しかも、夜11時にモスクワを出発の予定の飛行機が欠航になり
1時の飛行機で出発。

朝、5時か6時にペルミに到着。

12時30分からコンサートのリハーサル。

時差と、寝不足と、股の痛さで、
もう何が何だか分からない。

でも、結果としては、
コンサートも無事に踊り切りほっと一息。

という事で、この後、コンクール中は内股が痛くて稽古が出来なかったのでした。

え〜、、長くなってしまいました。

続きは、また次回に。



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by ibashika201107 | 2014-04-20 03:38 | Comments(5)

全ロシアオープンバレエコンクール”アラベスク2014”
生中継で見れるようです。

http://www.ustream.tv/channel/permopera
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by ibashika201107 | 2014-04-09 20:24 | Comments(2)

ドキュメンタリー映画 ”魂”
自分の人生の、一時。
それは、もう二度と戻ってこない一瞬。
その貴重な時間が一切の飾り無しに
淡々と描かれている。

ドキュメンタリー映画”魂”
岩田守弘 終わりの時と始まりの時


自分の事を客観的に観る事が出来た。

それは、ある一人の人間が精一杯生きている姿だった。

自分に正直に生きようとしている姿だったのかもしれない。

自分を高めてゆく為の努力、
人に良く見てもらいたいという気持ち、
分かってもらいたいと思う心、、
そんな感じかな、、?

130分間 ナレーション無し。
効果音無し。

僕の良い所ばかりを編集して
岩田守弘というイメージを作り上げたものではない。

そこには、出来損ないの僕がいるし
酷い僕もいる。

「あ、これは、僕だ。」
それが正直な感想。

でも、自分の事をそれで良いと思ったのです。

だって、一生懸命がんばったんだから。

このように僕の事を撮ってくれた
木下監督とカメラマンの誠くんに心から感謝をしています。

僕に興味を持ってくれ
僕がどういう人間なのかとことん考えてくれ、
そして、真っ向から勝負してくれた事。



映画の事を思い出して
いろいろな感想も浮かんでくるのですが、
今気が付いた事は、
映画を見終わった後、
やけに素直な自分になっていたんじゃないかと思った事なんです。


始めに、客観的にも観せてもらえたと書いたのですが
映画の中の僕が、あまりにも自分そのまま。
もしくは、
自分が思っている自分にぴったり。

だからか分からないのですが

ほんと、、、

もう自分を作る必要が無くなってしまったのかも、、。

そう言う意味では、
観た方の意見も聞いてみたいですね。


いつか、皆さんにも観て頂きたいです。


では。
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by ibashika201107 | 2014-04-07 05:39 | Comments(5)

これで良いのだ。
最近更新が出来ずにごめんなさい。
色々書きたいこと、書くべき事がいっぱいあります。
考える事、感じる事が多くあります。
もうちょっと考えさせて下さい。

本当に、思う事がいっぱいあるのです。
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by ibashika201107 | 2014-04-06 05:27 | Comments(1)


岩田守弘のオフィシャルブログです。
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プロフィール
1970年10月6日生まれ。
天秤座☆
血液型O型
神奈川県横浜市出身。
妻、娘二人の4人家族+猫
趣味は合気道。


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