結果は、皆元気でモスクワに帰ってきました。
今まで、いろいろな海外公演(36時間バス移動の後のコンサートなど)に行きましたが、
今回の地方公演は、ちょっと経験が無い位のスケジュールでした。
4日夜の10時に、モスクワのシェレメチェボ空港に到着し、
0時55分モスクワ発でイルクーツクに向かいました。
飛行機内は混んでいて、ちょっと窮屈。
客室乗務員に、何時にイルクーツクに着くのか聞くと、
「11時20分!」
と腹立ちげに教えてくれた。
「あれ?9時じゃないの。」
と、びっくり。
荷物を受け取る時間や、空港からのバス移動の時間、
照明合わせの時間を計算すると、ダンサーを休ませる時間が全然無い。
夜中の飛行機移動で、寝不足、足のむくみなどがあるから、
気を引き締めてないと危ないのです。
寝ようと思ったら、時差で太陽があっという間に昇って来た。
それでも、1時間位寝るとイルクーツクに到着。
外は4℃と肌寒い。
大きな空港だと思っていたら、小さな山小屋の様な空港だった。
荷物の受け取り場に行くと、ソビエト時代でもなかなか無い様な古い設備。
でも、まあまあ早く荷物が出て来た。
僕のスーツケースも出て来たが、
「あれ?鍵が外れている。」
もう一人の女の子のスーツケースの鍵は無くなっていた。
係りの人に言ったら、
「じゃー、重さを量ってみなさい。」
と計量器にスーツケースを載せさせられた。
女の子のスーツケースも載せたが、お互いに1㎏ずつ少なくなっている。
しかし、その計量器は1㎏単位で量るとっても適当な大きな物。
これじゃ、全然分からない。
「ちゃんと出発前に荷物は包装しないとダメでしょ。」
と怒られてしまった。
おかしいな、鍵を壊された上に怒られた。
「そうか!ここはソ連なのかもしれない。」
と、まーとりあえず無事?に到着したのでした。
次回に続く。
岩田 守弘