今日、車庫の管理料の支払いを終え、家に帰る途中「そう言えば車の事を全然気にしなくなったな。」 と思いつく。
車の事とは、盗難の事です。
以前は、路上に車を停めて置くのは危険でいつでも、とても心配していました。
車を盗まれるまでいかなくても、 カーステレオや、ドアミラーや、タイヤや、タイヤをとめるボルトや、ナンバープレイトやワイパーなどなど盗られる物は色々ありました。
その為、それぞれの盗難防止対策が考えられていて、よく思い出すのはカーステレオです。
もともと、カーステレオが付いている車はあまり無くて、皆それぞれ自分で買って付けていました。
付けたままだと盗られてしまうので、はずして家に持ち帰ります。
ほぼ、全てのカーステレオには取っ手が付いていました。
その内、カーステレオを全部持って歩くのは重いので、パネルが外れるタイプが開発されました。
そして、もっと改良され、ボタンを押すと隠れちゃう物が発売されました。
しかし、今では皆付けっ放し。安心になったな~。
車関係の盗難について、聞いた特に印象に残っている話を二つ。(両方とも実話)
一つ目は、冬のとても寒い日の出来事。
シベリアの方は冬、極寒なので、湖が凍って車が走れます。
ある日、大きな湖の上をランドクルーザーが走っていましたが、どうも、氷の薄い所らしくタイヤがはまってしまって、しょうがないから、助けを呼びに行き、戻ってくると 、タイヤが盗まれて無くなっていました!
車から離れて戻るまで、その間約30分。
いったいどこから見ていたのか?
凄まじく寒い中、重たいタイヤを外し盗んでいった。
周りに車で来た跡は無く、歩きでは時間的に到底不可能だと言っていました。
二つ目は、モスクワにも高級な車が現れだした時期、日本車の最新ジープを購入した人の出来事。
その車は、モスクワにまだ2台しか輸入されていない珍しい車でした。
その人は、買い物をしに車を停め100メートル位離れたお店に入り、買い物を終え出てくると目の前で、自分の車と同じ車が走り去った。
「盗まれた!!!」と思い、その人は、急いで警察に届け出るが、なかなか車は見つかりませんでした。
1ヶ月が経ち、警察から発見の報告があり、喜んで発見された場所に行くと、車は、一ヶ月前買い物をする為に停めた場所で、埃をかぶっていたそうです。
岩田 守弘