ウクライナのドネツクバレエ団が、モスクワで公演を行った。
皆さんも、ご存知の通りドネツクは戦争の真っ只中だ。
戦争の内容は、きっと誰もがはっきり分かっていないと思うのですが、
要はロシアとウクライナがやっているのかな?
そのウクライナのバレエ団が、ロシアの首都モスクワの中心地で公演を行い、満員の観客から拍手喝采を浴びていた。
僕は、客席で団長のピサレフさんと一緒にみていたが、
彼の思いやりや、温かさ、芯の強さにも感動していた。
「あの、真中で踊っている女の子の家には爆弾が落ちて全部無くなっちゃたんだ。家に誰もいなくて良かったよ。」
と彼は言う。
今まで培ってきたものが一瞬のうちに全て無くなってしまったのだ。これから、どうやって生きていったらいいのか分からないのだろうに彼女は、舞台の上で一生懸命に踊っていた。僕には、ただただ精一杯の拍手を送る事しかできなかった。
辛いのは彼女だけではない。
ドネツクバレエ団は、これからロシアの6都市をまわり公演を行う。
僕は、全ての公演が大成功する事を心から祈った。
この公演を企画をした方や、協力してくれた方におおきな感謝と尊敬の念を抱くのでした。