振付けもいよいよ最後の追い込みです。
気が抜けたか何だか
頭が働かない気がして、どうしてもアイデアが浮かんでこない。
「今日はいったいどうなるんだろう?」
「振付けは明日まで伸ばした方が良いんではないか?」
などと頭に過る。
稽古場に到着し、気分は最悪。
やる気無し。
憂鬱。
自己嫌悪。
友達に弱音を吐きまくる。
友達は、なんとか僕を励まそうとしてくれている。
押し付けがましくなく、謙虚に色々とアイデアを出してくれる。
僕の憂鬱は治らない。
友達は、全然気にせずにこう言った。
「とりあえず飛び込んでみれば良いんだ。」
その言葉を聞いて
何故か、ふっと気が晴れた。
「そうだな。
とりあえずやってみよう。」
どうなるのか分からない。
何も無い所から創り出す。
不安。
でも、とにかく飛び込むんだ。
稽古場に入った僕は,
相当情けない顔をしていたんだと思う。
ダンサー達が、優しく僕に挨拶をしてくれる。
振付けをゆっくりゆっくり始める。
ダンサーが真剣に忠実に反応してくれる。
ゆっくりと歩くよう指示。
すると、
ん?
おおお、、
なかなか良いんじゃないかな?なんて思い出す。
やはり僕はとても楽天家のようだ。
何となく気分が乗ってきたぞ。
振付けは少しずつ進んで行った。
さあ、
あと、もうちょっとだ。
がんばろう!
今日思った事。
なんでもとりあえずやり始めてみる事の大切さ。
友達、アシスタントのありがたさ。
クラシックバレエと創作バレエの根本的な接し方の違い。
ダンサーとの真剣さの重要性。
そして粘り強さ。