今年の8月1、2、3日に開催された
横須賀国際バレエコンクールの1、2日に審査員をしてきた。
このコンクールはロシア人ダンサーのセルゲイ・サボチェンコが主催したもの。
彼は、日本人の奥さんがいて2002年から日本で活躍している。
モスクワバレエ学校出身で僕の先輩である。
今、日本には数多くの(数えられないと言った方が良いかも)
バレエコンクールがある。
とにかく、はっきり言って訳が分からないぐらい多い。
で、それが問題なのだ。
いや、もっと根本的な問題はある。
ま、とにかく子供達の踊りがコンクール用になっている。
と、これは良くないと思うんです。
だってそこには良いも悪いもなく
凄いか凄くないかなんです。
どう思いますか?
す・ご・い・お・ど・り、、、。
ま〜、しょうがないんですね、
日本でも世界的にもバレエがそういう方向に向かっているから。
凄い踊りに目が慣れちゃうと良いのなんて物足りなくなるんだろうな〜、、。
だから決して子供達が悪いんではないんですけどね。
というのをこのセルゲイ君もヒッシヒッシと感じているみたい。
だから彼も一生懸命に考えていて
このコンクールでは子供達の為に
いろんな良い事をやっていたんです。
それは、ただ審査をして順位を付けるだけじゃなく
バリエーションの審査の後にレッスンの審査があり、
そこで基礎を大切にしているかどうかちゃんと見れたり、
コンクールの審査の他に
パリオペラ座のダンサーの講習会が受けられたり、、。
ただ、開催場所が横須賀で遠いというイメージがあるのですが
実は、全然遠くない。
しかも、ここの会場、、、
横須賀芸術劇場!!!!!
これが凄い!
僕は以前、「日本にはオペラハウスが無い!」
と思っていたのですが
松本に立派なのがあったんです。
で、ここも立派!!!
超立派!!
いや〜、知らなかったな〜
日本にもちゃんとオペラハウスがあるじゃないか。
ま、難点はあるにしても立派なオペラハウスだ。
でも残念な事にしっかり使えてなさそう、、。
と、話はそれちゃいましたけど、
この横須賀国際バレエコンクール
なかなか良いコンクールです。
そうだ、僕が以前ここで載せた日本での写真に写っている
赤ん坊を抱いた青いシャツの人、
セルゲイ・サボチェンコで〜す。
そうそう、その隣の黒い服の女性は藤井美帆ちゃん。
パリオペラ座で踊っている日本人唯一のバレリーナ。
とても素敵な女の子です。