一昨日はテネリフェ島の隣の島”ラ・ゴメラ島”に
観光に行ってきました。
ラ・ゴメラ島はテネリフェ島から約30キロ離れた所にあり、
フェリーに乗って45分。
この島の名前は、ロシア語発音になるとラ・ガメラ!
”ガメラ島”
これを聞いただけで、僕はすぐに行ってみたくなった。
ガメラ!
しかし、この島の事を知れば知る程、更に興味が湧いてくる。
コロンブスがアメリカ大陸を発見する前に立ち寄った所とか、
2億年~4、5億年前の姿をそのまま保っている原生林とか、
伝統的な口笛の言葉とか、
バイアグラにも勝るヤシの木の蜜とか、
ここでしか売っていないワインとか、
ヤギのミルクから作ったチーズとか。
で、行ってみてとっても面白かったのは
全部。
とにかく絶景の連続。
あまりの大きさで距離感とか規模が分からなくなるぐらいで
目が回っちゃう感じ。
感動もあるけど、高所恐怖症の僕にはちょっとこわい。
細かい事を書くときりがないので、
2つ印象にあった事を書くと、
”口笛の言葉”と”原生林”。
口笛の言葉は、今では使える人はとても少ないそう。
僕らにデモンストレーションしてくれたのは、まだ若い男女のカップル。
始めは、色々な言葉を英語ドイツ語ロシア語で言ってそれを口笛で通訳する。
なんかふざけている感じがして笑っちゃうのだが、
後でそれを実践してくれたら驚きを隠せないぐらいにびっくりしちゃう。
まず観光客のサングラスとかハンカチとかファンデーション(僕の奥さんの)とかを
違う人の所に置く。
女性が見ていて、男性は見ていない。
見ていた女性が口笛を吹く。
「ピー フョロリ~~~」
男の人が歩き出す。
「ピー フョロフョロ~~」
男性サングラス発見!
「ピーフョッ ピーフョッ」
持ち主に近づく。
「ピッ ピョ~ ピッピッピョ~~」
持ち主発見。
サングラスを無事持ち主に返す。
拍手喝采!
男性にっこり。
女性無表情。
これをハンカチでもファンデーションでも実践。
やらせでもマジックでもない。
ただ単に言葉で説明しているだけ。
言葉が口笛なだけ。
びっくりしたし、そして感動した。
なぜかそれがとても美しいと思え、
口笛で会話をしている男女がとても愛おしく思えた。
2つ目は原生林。
これは、この島の気候による奇跡と言われている。
人の背丈よりも高いたんぽぽとか数々の植物が生息している。
何億年前の自然。
目の前にある昔の姿の自然は
どこまでもどこまでも静かで優しい感じがした。
ガメラ島
それは、その名のとおり
ゴッツクて
カワイクて
強くて
優しい島だった。