今日はラトマンスキーのガラ・コンサート。
ウヴァーロフとかザハーロワとかグダーノフとかヴィシニョーワとか、
そしてアナニアシビリとか、ダンサーがいっぱい出る。
皆、さすがに素晴らしい踊り手だ。
それぞれ個性があり、見ていて面白い。
まだリハーサルなので皆、調子をみながら踊っているが、
それでもやっぱり綺麗だな~。
ヴィシニョーワは踊りが上手いんだ。
体も綺麗だし技術もしっかりしているし、
何よりも踊り心があるんだな。
表現力と踊り心とはちょっと違っていて、
踊り心とは努力してもつかない
もともと持っている物みたいだ。
今回、特に見たかったのはアナニアシビリ。
僕がバレエ学校に留学していた時からのボリショイの大スター。
彼女は今グルジアのバレエ団の芸術監督をしている。
その関係で、僕も一度グルジアに招待してもらい躍らせてもらった。
(久しぶりにあってちょっと話もしてくれた。戦争の事をとても悲しんでいた。)
もちろん彼女の素晴らしい人間的なことも書きたいのだが、
今一番書きたい事は久しぶりに本物のボリショイの踊りを見せてもらったと感じた事。
足が綺麗とか技術があるとか表現力が素晴らしいとか
そういうのを全部忘れて見ていた。
舞台に対する姿勢、人間性、などなど全てをひっくるめて、
周りの人が彼女を尊敬している。
それは彼女の徳の高さなのかな。
僕には他に言葉が見つからない。
こういう踊りを見て僕は感動していたんだと昔を思い出した。
ありがとう、ニーナ。
僕もがんばろう!!!
岩田守弘